2023.08.03(THU)-08.06(SUN) @IZUMO GALLERY
2020年、「キスシーンをやりたい」という何気ないツイートから演劇ユニット♯Qは始まりました。
正確にはその数ヶ月前、久保磨介くんから演劇を辞めるかもしれないと告げられた私が「じゃあ、いつかまたやりたくなった時に私が必要だったら遠慮なく言ってね」と格好つけたという背景がありますが。
キスシーンに尋常でないほど創作意欲を刺激された久保くんに押され、気づけば『ずっとひとつだけちょうだい』の上演が決まっていました。
一度きりかもしれない企画、せっかくだからお芝居の上手な先輩方を集めて可愛がってもらいたいという私のクソダサい要望を踏まえ、沈さんに白羽の矢が立ちました。
結局、優しくてファニーでキュートな沈さんにすっかりメロメロになった我々は、その後公演のたびに沈さんにオファーを出すようになります。
ひょっとしたら毎回しつこく誘われて迷惑しているんじゃないかしらと不安になりだした頃に『赤を張って、ブルー』をやるというお話を聞いて、なんだかものすごくホッとしたことを覚えています。
応援メッセージを寄せるにあたり、沈さんからいただいた「♯Qに呼んでもらったおかげで今演劇を楽しめてると思う瞬間がたくさんある」という言葉に何度も救われました。私も久保くんも演劇に疲れて辞めることを考えた者同士、♯Qに関わる人が演劇を楽しめることを大切にしてきたことを肯定されたような気がしました。
友達のためならと始めた♯Qでしたが、そこから沈さんが自主公演を企画されて、久保くんが脚本演出として関わって、予想もつかなかったような素敵なご縁が繋がっていることを本当に嬉しく思います。
『赤を張って、ブルー』まであと半年弱。出演者もスタッフも素敵な方ばかりで、お話を聞いた時からずっと、夏が来るのが待ち遠しくて仕方がありません。
私にとっての♯Qがそうだったように、この公演がたくさんの素敵なご縁を運んでくることを願っています(そして、できれば次は私も呼んでもらえますように)。
公演の成功を心よりお祈り申し上げます。
井本みくに(♯Q)・沈の後輩